オーガニックコットンとは、化学肥料や農薬を使わずに有機肥料や自然の方法で栽培されたコットンのことを言います。 通常のコットンは多量の化学物質が使用されるために環境に悪影響を考えられる可能性がありますが、オーガニックコットンは環境に優しく農薬や物質による健康被害を抑え、より安全なコットン製品を作ることができます。持続可能性を改善し、労働者の安全性や福利厚生を向上させることにも貢献しています。
オーガニックコットン(以下OC)は、環境に優しく、持続可能なファッションに貢献するアイテムのひとつです。 通常のコットンとは異なり農薬や化学肥料を使わず、自然の循環に基づいた栽培方法で生産されます。そのため通気性にも優れており環境にも優しい素材として注目されています。
OCの生産は環境に対する影響が少ないため、土壌や水源の汚染が徐々になくなり生物の多様性を保つこともできます。また、農薬や化学肥料が使用されないことにより農家やその周辺地域の健康にも良い影響を与えます。そのためOCは、持続可能な農業という観点からも注目されています。
OCを選ぶことは、地球環境や関わっている人たちの健康にとってとてもよい選択です。
また、OCは皮膚に触れる衣服や寝具、おむつなどの製品にも使用されています。このような製品には通常のコットンと同様に消費者が直接接触するため、安全性が重要な問題となります。
OC製品は通常のコットン製品よりも皮膚刺激性が少なくアレルギー反応を考える可能性が少ないとされています。また、OC栽培基準には、周辺環境や労働者の安全や健康、児童労働に関する規約も含まれています。
いいことばかりだけど、デメリットはないの?
OCの生産には通常のコットンよりも栽培や加工に手間がかかるため生産量が少なく、価格が高くなってしまっているという課題があります。また、生産現場での労働環境に関する問題を防ぐために認証認定による管理や適正な価格設定が求められています。
ちなみに、日本国産のOCは流通量が極端に少なく、国内に流通しているOCの1%程度です。
また、OCは洗濯すると縮みやすく、シワになりやすいというデメリットがあります。これは洗濯するときに吸った水分で膨張してしまった糸が、乾燥によって元の状態に戻ろうとして縮んでしまうことが原因です。
総合的に見てOCは通常のコットンよりも安全だとされていますが、使用に際しては製品によっては品質の問題や生産に関わる環境問題にも配慮する必要があります。
なるほど、安全性の認証認定にはどのようなものがあるのかな?
OC製品の安全性と信頼性を保証するために、さまざまな認証制度があります。以下に代表的なOCの認証について説明します。
- GOTS(Global Organic Textile Standard)認証: GOTSは、繊維製品全体の生産と加工における環境基準と社会的基準を設定している国際的な認証規格です。GOTS認証を取得するにはコットンの栽培から織り、染色、仕上げまでの全プロセスが有機基準に従って行われていることが求められます。
- USDAオーガニック認証: アメリカ合衆国農務省(USDA)のオーガニック認証は、アメリカ国内で栽培されたコットンに対して適用されます。この認証では有機農法で栽培され、農薬や化学肥料が使用されなかったことが証明されます。
- JASオーガニック認証:国内農林水産省が決定JAS(日本農林規格) オーガニック認証は、日本国内で栽培されたコットンに対して適用されます。JAS認証では有機農法に基づいて栽培され、有害な農薬や化学肥料が使用されなかったことが証明されます。
他にもさまざまな認証機関があり、それぞれで基準を設けています。これらの認証を取得するためにはコットンの栽培、収穫、加工、製品の製造など、製品化に至るまでの全プロセスが厳しい基準に合致していることが求められます。 また、品質管理や環境基準の遵守を確認します。認証マークが製品に表示されることで消費者はOC製品の安全性を確認できます。
OC製品を選ぶ際には、認証マークの確認や信頼できるブランドからの購入が推奨されます。
厳しい基準に合致した認証によって安全なのかが管理されているんだね!
奥兵衛
僕たちが着ているのはGOTS認証を受けたオーガニックコットンを、日本国内の職人さんの手によって作られたシャツ⭐️