チャリ旅についてまとめてみた。今よりも若い時に行動したことやその中で感じたことをこれからも大切にしていきたい
🚴旅の記録&学んだこと
目次
29歳大学生。2か月間の夏休みでチャリ旅に行きたくなる
※第1話「29歳の決意」
当時は保健体育の先生になりたくて勉強に明け暮れていた。神奈川県の教員採用試験(保健体育科)は400名くらいが受験して40名程度が合格する10倍の倍率。まだ単位が足りず採用試験受検資格がなかったため、人生最後の2か月間休みと考え、チャレンジしてみたくなった。
nao159の学歴面は※こちら
家を出たのは8月31日の23時すぎ
※第2話「箱根の山越え」
きりよく9月1日に家を出るつもりでいたが、興奮して思わず早めに出た。夜どおしチャリに乗っていた。箱根の山はめちゃめちゃ険しく雨と風の大嵐。本当に死ぬかと思った…。
☆学んだこと
登るのは時間がかかり様々な困難やトラブルが起こる。だからこそ登った時は最高に気持ちいい。ただし下るのは一瞬。登り切ったら新しい山を見つけることが大切。
これは今でも活かしている考え方。途中で道を間違えても、ほかの人より遅くても一歩いっぽ進んでいるとゴールには必ず到達する。ちっぽけな自分に越えられない壁は来ない。ゴールしたからと言って調子に乗る人が堕ちていくのはとても速い。ごまかしてもいつかはその代償を払うことになる。ゴールに到達したのち、どう行動するかが最も重要。
2日目にTスケと出会い初めての野宿
※第3話「いきなり出会う」
※第4話「Tスケという男」
※第5話「初めての野宿」
3日目は刈谷市でサウナに泊まり名古屋で豪遊
※第6話「静岡を抜ける」
※第7話「名古屋で豪遊」
4日目朝方、京都について漫喫に泊まりにTスケと別れる
※第8話「わかれのとき」
※第9話「本来の業務再び」
ここ数年、Tスケとは年賀状のやり取りはしていない。今どう過ごしているのだろう。また、一見ひ弱そうに見えるが心の奥底にある情熱が彼を突き動かしていた。彼の写真と彼に撮影してもらった写真を断捨離したのは人生最大のミス(-_-)
☆学んだこと
行動することで出会いが生まれる。同じような状況の人とは理解しあえる速度がはやい。お互いを笑い合うことで支え合える。よくわからないことは知識ある専門家にまかせる。
オレもTスケも行動したことで出会った。まったくの偶然。同じ学生チャリ旅しろうと同士。ふだん行動している地区も同じ。旅で目指す方向も同じ。理解し合う速度が本当に早かった。
また、Tスケが疲れた表情をしているときにその顔を見て笑った。するとTスケのパワーが回復した。逆に私も疲れた表情をしていると笑われて気を取り直せた。ひな壇芸人のように笑い合うことで支え合った。
とにかく歴史に関する知識量は半端ではなく本編にある通り優秀なガイドだった。自分にはあの知識量を頭に入れるのは不可能。おかげで学び多き楽しい旅になった。
一人旅に戻る。走り出してすぐに社会人の彼と出会う
4日目夕方、パチンコに負け、彼との淡路島一周を決意し島で野宿
※第10話「新たな出会い」
※第11話「のるかそるか」
※第12話「アワイチする」
☆学んだこと
モノをたくさん持っている人よりも、モノはないけど知識や情熱を持った人とウマがあった。モノは人に取られたり壊れたりしてなくなるが、知識や情熱は奪うことはできないと感じた。
自分にギャンブルは向いてない。パチンコで勝ったお金は泡と消えるあぶく銭。お金の価値を高めるのは自分自身の考え方の見直しが必要だと思った。
海はキレイ。汚いのは人間。透き通ったキレイな海に浮かぶごみを見てそう感じた。
Tスケ、彼。どちらも善良な人。考えてみると、私は大人ぶってるやつとか肩書で調子にのってるやつとか嫌いな傾向がある。だが、やはりどちらも善良な人。あくまでも主観。
パチンコやパチスロはゲームセンター。時間とお金を払って遊ぶもの。「お金が増えるかもしれない」という射幸心が人を引き付ける。現在は米国株投資にフルコミット。お金が働いて資産を増やしてくれるため時間も取られない。ひかえ目に言って最強。
本編でも触れたが、個人でできることはしっかりとしていきたい。大好きな海や山などが汚れて遊べなくなるのは人類最大の損失。私は家に住み服を着て車に乗る。それだけで地球に負担をかけている。最低限、自分が出したゴミは正しく処理したい。チビたちも行動できるように伝えていきたい。
アワイチしたのち旧友とサプライズ再会
5日目、淡路島一周して彼と別れる
6日目、メリケンパークで野宿
※第13話「サプライズした」
当初の予定にはなかったできごと。おかげで旅がより実りあるものになった。また、旧友とのつながりを感じることができた。あのビックリした顔が忘れられない(*´▽`*)
帰路へ
7日目、Tヤキ兄ちゃんとサプライズ再会したあと再びメリケンパークで野宿
※第14話「輝く太陽の子」
8日目、帰路につく
※第15話「うちに帰ろう」
太陽の子たちは子どもらしさがあふれていてキラキラしていた。周囲の大人のおおらかさとおもしろさ。当時、親になったらそうありたいと思った。現在、うちのチビたちはどうだろうか。海を中心に生活し、スポーツに親しんでいる。人として成長できているのだろうか。一つ言えることは、ママ友ふくめ周囲の大人たちに恵まれていることは間違いない。
Tヤキ兄ちゃんと別れ野宿先のメリケンパークにもどった。寝ころがって星を見ていると落ち着いた気持になる瞬間があった。そしてこの旅で一番価値あることは何なのかを理解した。
目的地を目指して知らない土地、果てしない道を走り続けること
☆学んだこと
日々の他愛もない日常に本質がある。年齢も肩書も実績も資産額も関係のない日常でどう生きているのか。年齢が上がるにつれて難しくなっていく。29歳学生の身分であったから行きついた答えなのか。
自転車で走っていると道路看板が出てくる。例えば”京都まで100㌔”など。一見途方もない距離。実際、自転車で走っていると「本当に前に進んでいるのか?」と感じることがある。足パンパンになりながら汗だくになってこぎ続けているとやがて、”京都まで50㌔”更にこいでいると”京都まで10㌔”更にさらにこいでいると”京都市街”とか出てくる。看板が出てくるたび前に進んでいることを実感し、気付けばいつの間にか目的地たどり着いている。
この体験が数十年たった今でも強烈に印象に残っている。ねばり強くコツコツと。道を確認しながら学びながらゆっくりと前に進む。そんな人生でありたい。
チャリ旅に必要なもの
あくまでシロウト目線です。温かい目でおねがいします(*´▽`*)
チャリ。軽量なマシンがよい。タイヤは細目でボコボコしていないモノが〇。ちなみに私はいたって普通のマウンテンバイク。車体が重くてタイヤは太くてボコボコのブロックタイヤだったから前に進まなかった。
ハンドルはブルホーンバーがおすすめ。背筋を寝かし続けていると疲れる。背筋を伸ばせるし肘を置けるから長距離移動には必須だった。私はもともとのハンドルのグリップエンドに取り付けた。牛の角というかクワガタみたいな形。※写真参照
グローブ。必須!ないと手が痛すぎてめげる。指が出るやつが使いやすかった。
サドルパッド。サドルにかぶせる座布団のようなもの。ないと尻が痛すぎてめげる。長距離移動するには固めのクッションのものがよかった。
簡単な工具類と替えのチューブ。チューブレスであるなら不要。
つづく 少しずつ更新していきます
旅の記録
横浜の自宅をスタート時、所持金70,000円
帰路の途中で5万円送金してもらった
計120,000円
帰宅した際の所持金15,000円くらい
帰りの10日間はすべて野宿
家に戻ったのは9月17日
計17日間のチャリ旅
走行距離約1500キロ