チャリ旅 うちに帰ろう 第15話 最終話

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保育士、Tヤキ兄ちゃんとのかなりイレギュラーなサプライズ再会。

一言二言話しをする。Tヤキ兄ちゃんはすぐに園長に話してくれた。

「これは面白い客人がキタで!」ということで保育園に入れてくれた。

数年前に行った時と園長先生は代わっていた。

前任の園長先生は”あのね教育”で子どもたちに優しいまなざしを送り続けた鹿島和夫(ダックス)先生。遊びに行った際に、卵焼きの作り方をレクチャー(私は元すし職人)した。

後任は40代くらいの若い園長先生。いきなり子汚い恰好で自転車で現れた青年を、面白がって迎え入れてくれた。関西弁でいろいろと質問をされ答えていると、漫才をしているようで可笑しかった。

相変わらずの温かく楽しげな雰囲気。生きる力が湧いてくる。

しばらくの時間、エネルギーに満ち溢れた賢い子どもたちと遊び、昼食前に園を出た。

Tヤキ兄ちゃんの仕事終わりに待ち合わせ、夜ご飯を一緒に食べる約束をした。

居酒屋で、旅の出来事や近況を報告をした。Tヤキ兄ちゃんはキャリアアップのための転職を考えているようだ。

家は引っ越していて自転車では行くのは困難だった。泊めてもらうのはやめ野宿することにした。

横浜と神戸。離れているため現在は年賀状のやり取りで近況報告をしている。家族ができ幸せに暮らしているようだ。その賀状には素敵な家族の写真がプリントされている(*´▽`*)

Tヤキ兄ちゃんと別れ、野宿場所のメリケンパークに戻る。

心が決まった。

うちに帰ろう

家を出て出て7日目の夜だった。

頭の中を整理してみた。

●やってみたこと

「どこかの島、できれば沖縄本島一周したい」との思いから始まったチャリ旅。島一周は淡路島で達成。当初の目的に入っていたわけではないが、Tヤキ兄ちゃんとのサプライズ再会もできた。あの驚いた顔が忘れられない(≧▽≦)

●やってみてどう感じた?

たいしたことはしていない。が、自転車で目的地を目指して野宿をしながら知らない土地を走ること。非日常な行動ではあるが、旅に出ればそれが日常。日常の中にこそ学びがあり喜怒哀楽のすべてが詰まっている。その日々の営みに価値があると感じる。

寝そべりまどろみながら考えていると、横浜の自宅目指して無性に走り出したくなった。

まずは、寝よう。明日は4時半に起きて5時から走るぞ。おやすみなさい。

ちょっとここで、

🚴旅の記録まとめてみた

29歳大学生。2か月間の夏休みでチャリ旅に行きたくなる

※第1話

家を出たのは8月31日の23時くらい

※第2話

2日目にTスケと出会い初めての野宿をする

※第3話 ※第4話 ※第5話

3日目は刈谷市でサウナに泊まり名古屋で豪遊

※第6話 ※第7話

4日目は京都について漫喫に泊まりTスケと別れる

※第8話 ※第9話

一人旅に戻りしばし大阪を楽しむ。走り出してすぐに社会人の彼と出会うパチンコに負け、彼との淡路島一周を決意し島で野宿

※第10話 ※第11話 ※第12話

5日目に淡路島一周して彼と別れる 

6日目にメリケンパークで野宿

※第13話

7日目にTヤキ兄ちゃんとサプライズ再会したあと再びメリケンパークで野宿

※第14話

8日目に帰路につく

※本編第15話

所持金70,000円

途中で5万円送金してもらった

計120,000円

帰宅した際の所持金15,000円くらい

帰りの10日間はすべて野宿

家に戻ったのは9月17日

計17日間のチャリ旅

走行距離約1500キロ

帰りに10日間かかっているが、自分でも本当に不思議なくらい帰り道の記憶がない。

覚えていること

▶ミスチルの終わりなき旅を走りながらずーっと歌っていた。

▶帰路の途中、金銭面で不安が募りで5万円送金してもらった。

▶浜名湖の公園で野宿したときに日本一周している大学生チャリダーに出会った。

▶箱根の山は、やはり過酷だったが行きよりも越えるのが早く感じた。

▶脚が筋肉で太くなった。腰が壊れた。(数年後、椎間板ヘルニア手術)

記憶と旅のメモがなく、帰路について詳しくしたためることができない。少々尻切れトンボの感はあるが、記憶がよみがえることがあれば加筆していきたい。なにはともあれ、これが29歳の頃に経験したチャリ旅だ。無事に帰れてよかった!

チャリ旅爆走1500キロまとめへ続く

おっくん

おっくん

3児の父。一度きりの人生。焦らず腐らず諦めず。
19年の教員人生に終止符をうち起業。”自然の息吹を身に纏う”子どもたちのアパレルブランドT-ockbayを立ち上げる。

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